買いたての炊飯器の話

小話

買いたての炊飯器の話

すけぞう
すけぞう

今回は物を大事に思うことをいろいろ考えてしまうお話です。

この話もかれこれ10年位前の話。

以前から活躍していた炊飯器の調子が悪くなり、いよいよ新しく買い替えをしようと家内と近所の家電屋さんに出かけた。

炊飯器なんて男の私はあまり興味がない分野なので基本機種選定は家内にお任せだが、かなりの機種がありよく見ると機能の違いとかデザインとかもたくさんありなかなか面白いものだった。

あまりにも沢山ありすぎて家内はどうにも機種を絞り切れなかったのか店員さんを呼び出しオススメを聞き始めた。

すると今は中のお釜が土鍋釜(陶器)で出来ている高級機種もあり、そのお釜で炊くと火力でお米がよく回りふっくらおいしく炊けるという店員さんのアドバイスだった。

家内は高額になるので悩んではいたが、そうそう買うものではないし折角なのでその土鍋釜で出来ている炊飯器にしたい。と言われ悩んだ結果それを購入することに決定!

翌日からその新しい炊飯器での食事が始まった。
どう?やっぱり土鍋はいいでしょ?
と言われるのだが、正直言って味音痴の私は違いがわからず
『うん、そうね~!』
と、下手くそな相槌しかできないのだった・・・。

そして炊飯器を使い始めて一週間位した頃だっただろうか。
家内がその内釜に何かを見つけ

家内『あー!ちょっとこれ見てよ!ここにコーティングの剥がれがあるんだけど!』
私が言われよーく見ると。1mm程も満たない傷があるような無いような。

私の返事を待たずして取説を広げだし電話番号を見つけ電話をかけ始めた。
もちろん相手はメーカー相談窓口であろう。

『もしもし。使って間もない炊飯器の内釜の塗装がはがれてるのだけど。初期不良じゃないですか!?これってこのまま使用したら体に害があるんじゃないですか!?』

『申し訳ございません。ただコーティングが少し剥がれたからと言って特に体に害があるという事はございません。』

『いやいや。それは心配じゃないの。しかも買ったばかりですよ!』

と一悶着あり・・・。長電話の末、結果的に新しい内釜をもう一個送ってもらえる事になった。

翌々日位にはその新しい内釜も到着してこれにて一安心。
と思いきや
数日後、気が付いてみると新しい内釜がまだ箱に入ったままだった・・・。

私が どうしたの?これそのままだけど・・・
と尋ねると

『コーティングが少し剥がれた位では害は無いって。それはもったいないからとっておく。
今の奴が壊れた時のサブね!陶器だからいつ何時割れるかもしれないでしょ。』

 

という事で初代は現役を続行し、そのすでに新しくもなくなっているスーパーサブは未だその出場機会をうかがっている。

 

おわり

 

チョウロウ
チョウロウ

おやおや。これはサブを温存しすぎじゃないのか・・・。

あっまだ一度も温まってすらいないか( ´艸`)

 

プラム
プラム

これもきっと主婦の知恵よね~♪

 

 

 

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